証券業界に比べて、FXの業界には新興の企業が多く、
財務基盤に不安が残る会社が多い状況でした。
例えば2007年10月にエフエックス札幌という会社が債務超過となりました。
同社は顧客から預けられた顧客資産を使い、
同社が主体となって勝手にFX投資を行い、
それがサブプライムローンによる急激な円高の影響で、
返却不可能なほどにマイナスが拡大してしまったということなのです。
そのほかにも、業務を行うには金融先物取引業者への登録が必要になっていますが、
その登録を行わずに業務を行う組織が出てくるなど、
信頼できない業者の出入りがややもすると多い業界とも思えてしまいます。
そうした状況に対して、トレーダーにとってFXが魅力的で安心できる業界になるよう、
規制の強化が進んできています。
2005年7月には登録制となり、金融庁の管轄下に置かれるようになりました。
この段階でかなりの悪徳業者が業界から去ったようです。
また、これまでは顧客資産を分別保管※1しさえすれば許されていたものが、
来年の2月からは信託保全※2が義務付けられ、
FX利用者の資産の保護を徹底するような動きがあります。
※1 分別保管とは、FX会社の口座に入れられた顧客の資産を、
FX会社の資産とは切り分けて金融機関等に預ける保管方法のことです。
万一、そのFX会社が破たんしてしまった場合、
顧客資産は100%帰ってくるとは保証されていないやり方でした。
※2 信託保全とは、顧客の資産をFX会社が預かるのではなく信託銀行に預け入れ、
その会社が倒産しても顧客の資産が100%損なわれないようにする制度のことです。
このほかにも、顧客の運用損が著しく広がらないようにするための
ロスカットのルールを整備することも義務付けられており、
業界としての健全性を向上させようという取り組みが進められているところなのです。
このように、玉石混交の状態から徐々に業界整備が進んでいるFX業界ですが、
まだ現時点では多少の不安はぬぐえません。
銀行の系列、証券会社の系列など、
ある程度母体がしっかりしているところを選んでおいた方が無難ですが、
どのような視点からFX会社を選んでいけばよいものか、それも詳しく見ていきましょう。
